誰にでも起こる「寝違え」だからこそ適切な対処法を知っておきましょう。
朝起きると首が痛み、一定方向にしか首が動かせなくなってしまったという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
こうした症状は「寝違え」と呼ばれ、年齢や性別に関係なく誰にでも起こることがあります。
寝違えは数時間で改善することもあれば、数日痛みや動かしにくさが続いて、家事や仕事に影響を与えてしまうこともあります。
前触れもなく起こる寝違えに適切な対処や予防できるよう、ここでは寝違えの原因や対処法をご紹介します。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- 寝違えて家事に支障をきたしている
- 目が覚めてから首が痛くて動かしにくい
- 頻繁に寝違えを起こす
- 寝違えがなかなか改善しない
寝違えが起こる原因は
日常の習慣が関係している可能性があります
目が覚めた際に痛みを感じるため、睡眠中に原因があると考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、寝違えは睡眠中だけではなく、日常の習慣が積み重なって発生すると考えられています。
寝違えが起こる原因
●寝ているときの姿勢
私たちは寝ている間に血行が悪くならないよう、無意識のうちに何度も寝返りを打ちます。
しかし、寝返りが少ないと背骨や首に大きな負荷がかかり、血行不良や筋肉疲労が起こってしまうことがあります。
そして、寝起きや寝返りといった急な動きによって硬くなった首の筋肉が損傷し、寝違えの痛みが生じる場合があるのです。
寝返りが少なくなる要因には、過度な飲酒や仕事、スポーツでの疲労の蓄積などが挙げられます。
また、ソファや床の上などで寝てしまい、不自然な寝姿勢が続いた場合にも首や背中に負荷がかかるため、寝違えを起こしやすくなります。
●睡眠時の環境
自分の身体に合っていない寝具を使用していると、寝違えを起こしやすくなるといわれています。
枕の高さが高すぎると、首が傾くことで血管が圧迫され、血流が悪くなってしまいます。
また、柔らかすぎるマットレスは頭や背中など体重のかかる部分が沈んでしまうので、首に余分な負荷がかかりやすくなります。
一方で、硬すぎるマットレスは反発力が強いがゆえ、身体にかかる負担がうまく分散できず、身体全体に負荷がかかってしまうため、寝違えを起こしやすくなります。
●日常の不良姿勢
日常的に姿勢が悪いと、筋肉バランスが崩れてしまい首や肩まわりに負荷がかかりやすくなります。
このような負荷が日頃から蓄積され、睡眠時の姿勢、睡眠環境が合わさることで首に炎症が起こり、寝違えの症状が現れると考えられます。
とくにデスクワークやスマホの長時間使用は不良姿勢が続きやすいため、注意が必要です。
寝違えの症状
寝違えは、首まわりの靱帯や筋肉などの組織が炎症を起こしている状態です。
その症状は、急性期と慢性期に分けられます。
●急性期
寝違えが起こった直後は、「急性期」と呼ばれます。
急性期は炎症が激しいため、じっとしていても患部がジンジンと痛むことがあります。
首の痛みが強く、上を向けない、横を向けないなど一定方向に首を動かすことが困難になります。
また、首には全身につながる無数の神経が走っています。
そのため、炎症によって患部が腫れると神経が圧迫され、腕や首などにしびれが生じる場合もあります。
●慢性期
炎症が落ち着くと「慢性期」と呼ばれる時期になります。
急性期に首を安静にし、動かせずにいたことにより、筋肉が硬くなって首まわりがこわばってしまうことがあります。
強い痛みはないものの、首や肩まわりが重く感じることや、首の動かしにくさが残っているような状態になる場合があります。
寝違え以外の病気の可能性
首の痛みの症状は、寝違えだけではなく、他のケガや病気によっても現れることがあります。
寝違えと似た症状でも他の病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
首の痛みが現れる病気には「頚椎椎間板ヘルニア」や「むちうち」「関節リウマチ」などが挙げられます。
数日経っても首の痛みが変わらない、症状が悪化する、激しい痛みやしびれがあるといった場合は、他のケガや病気の可能性を疑い、専門の医療機関にかかりましょう。
寝違えを繰り返さないように
対処・予防をおこないましょう
寝違えによって首に痛みや動かしにくさが生じると、改善するまでに不便なことが多くなってしまいます。
寝違えが生じた場合には、適切に対処をすることで早期回復が期待できます。
また、適切な対処とともに、日頃から予防を心掛けることで、寝違えの再発防止も目指せます。
寝違えの対処法
寝違えが生じてしまった場合、次のような対処をおこないましょう。
●触らず安静にする
寝違えが発生すると症状を確認するために首を動かそうとする方や、症状を改善しようとマッサージをする方もいるのではないでしょうか。
こうした行為は、寝違えを悪化させる可能性があります。
急性期に首を無理に動かしたり、患部を揉みほぐしたりすると炎症が拡大してしまい、症状の悪化や回復が遅れる要因になります。
そのため、寝違えが発生した直後の炎症期には、患部には触れずにできる限り安静にするようにしましょう。
●患部を冷やす
炎症が起こっている部分(熱っぽくなっている箇所)をアイスパックや氷水を入れたビニール袋などを使って冷やしましょう。
冷やすことで炎症が抑制され、痛みの軽減や早期回復が期待できます。
しかし、冷やしすぎると血行不良や筋緊張を起こしてしまうため、10~15分冷やして様子をみてください。
●様子をみて運動を取り入れる
痛みが落ち着いてきたら、炎症も少しずつ抑制されてきていることが考えられます。
動かさない期間が長く続くと慢性的な痛みや肩こりを引き起こしやすくなるため、慢性期では無理のない程度に肩を動かすようにしましょう。
肩を動かすと血行が促進され、痛みや首の可動域も改善されやすくなります。
寝違えの予防法
寝違えは繰り返しやすい症状ともいわれています。
日頃から、次のような予防をおこなっていきましょう。
●睡眠時の環境を見直す
自分の身体に合っていない寝具は、寝違えを起こす原因につながります。
寝違えやすい方は、枕やマットレスなど寝具を見直してみましょう。
枕の高さが高すぎる場合には、高さの低い枕に変えます。
マットレスはやわらかすぎず、適度な硬さのあるものが理想的です。
日頃から寝ても疲れがとれない、起床時に身体が痛む場合は、3ヶ月に一度はマットレスの向きを変えてみるのもおすすめです。
また、床やソファで寝ずに、ベッドで寝るように心掛けましょう。
●ストレッチ
重い頭を支える首や肩まわりは日常から負荷が蓄積されやすく、筋肉が硬くなることで寝違えが生じやすくなってしまいます。
負荷の蓄積で筋肉が硬くなってしまわないように、日常的に首や肩まわりを動かすストレッチをしましょう。
動かすことで血行が促進され、筋肉の柔軟性が高まれば寝違えの予防につながります。
●不良姿勢の改善
日頃の姿勢の悪さは首に負荷をかけてしまい、寝違えの原因となってしまうことがあります。
意識的に背筋を伸ばすようにして不良姿勢を改善することで、首にかかる負荷も軽減されるでしょう。
特にスマホやパソコンを見る際にはうつむき姿勢になりやすく、首に負荷がかかりやすくなっています。
そのため、スマホやパソコン画面を目の高さに合わせる、椅子やデスクの調整をおこなうなどといった改善も重要です。
柴崎駅前整骨院の【寝違え】アプローチ方法
当院では、ハイボルトという機械を使い、特殊な電流の刺激で組織を活性化して自然治癒力を高め、回復の促進を目指します。
また血行も促進され、痛みの緩和に非常に効果的です。
更に手技療法で筋肉の緊張に対してアプローチし、血行を促すことで自己治癒力を高めます。
寝違えは首の筋肉の軽度な肉離れであるため、炎症が起きている間はアイシングをし、できるだけ動かさずに安静にするのが一般的です。
そのため、コルセットの着用をおすすめすることもあります。
炎症が治まって筋線維が修復したら、ストレッチやマッサージで筋肉の血流を促し、可動域を改善させていくリハビリに移っていきます。
もともと首まわりの筋緊張が原因で寝違えを引き起こしていることが多いため、繰り返し損傷しないためにも首や肩に負担のかかる姿勢を指導・改善をしていきます。
著者 Writer
- 齋藤 太(サイトウ フトシ)
- 資格:柔道整復師
誕生日:1月10日
血液型:A型
出身地:福島県会津若松市
趣味:ソフトボール
保有資格:柔道整復師
得意な施術:手技療法、ハイボルト(ぎっくり腰・ねちがえ)
当院のご紹介
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